人材紹介の起業のメリット・デメリット

求職者と求人企業のマッチングを行う人材紹介市場のニーズは増すばかりで大きい可能性があるビジネスです。人材紹介事業を起業する上でのメリット・デメリットを探っていきます。

人材紹介会社を立ち上げるのは割と簡単

法的な意味で用意しなければならない必須事項は3つです。

  • 500万円以上の準備金(極力自己資金)
  • 20平米以上のオフィス
  • 職業紹介責任者の講習を受ける
  • 個人情報を管理可能なロッカー等

起業をしようとされている方であれば、それほどハードルは高くないかもしれません。これはメリットと言えます。問題はビジネスを行う上で用意しないといけないものです。

人材紹介会社の商材は?

人材紹介ビジネスのスキームは「求職者を求人企業に紹介し、求人企業から成功報酬を得る」というものです。つまり一般的な商売でいうところの商品は「求職者」。顧客は「求人企業」ということになります。

売る商品がなければ販売はできません。求職者を集められなければ求人企業に紹介できないのです。往々にしてこの順番が逆になっていることがあります。つまり販路の開拓(求人企業への営業)は積極的に行うが、安定した仕入れの確保(求職者の囲い込み)がおろそかになっているのです。

自分がこれまで培った人脈を生かして、人材紹介ビジネスを立ち上げる場合にも当てはまります。紹介先はあるけれども売るものがないのです。

求職者を集めるのが大変

人材紹介会社がどうやって自社の取引先に紹介できる求職者を集めているのか。実は、求人企業とほぼ同じです。求人広告を使用して集めているのです。

求人広告を見ると、同じような求人内容の掲載がずらっと並んでいるのを見たことがある方もいるでしょう。だいたい下位プランを独占しているのが人材紹介会社の求人広告です。広告からの導線で自社の登録会に参加させるという方法です。当然、掲載料金が発生します。

一般企業の掲載よりも割安に料金設定されていることが多いですが、それでも枠をたくさん購入する必要があるので費用はかなりかさみます。1枠3万円程度の枠だとしても10枠で30万、複数の求人広告媒体に掲載すれば掲載した分費用が増えて行きます。求人広告費だけで1月100万円以上は余裕で飛んでいくでしょう。

また、求職者が登録しているデータベースを閲覧する権利を購入するという方法もあります。これは登録時に固定費がかかるものと求職者と求人企業の制約時に成功報酬から手数料を支払うものの2種類がありますが、どちらにしてもバカにならない金額です。

つまり、人材紹介会社は企業の初期段階では求職者の仕入れに最もコストも労力もかかるという宿命なのです。これは企業する上でのデメリットと言えるでしょう。

売り上げ単価は高い

しかし、人材紹介は一発決まれば大きいという魅力があります。例えば年収600万円の会社員を制約した場合、成功報酬が年収の30%だとすると180万円の売り上げとなります。ですから企業の段階で求職者を抱えており、紹介先を確保できていて、優秀な営業が在籍しているような場合は非常に良いスタートを切ることができるでしょう。

このような条件を満たす会社は少ないはずですがコネクションが豊富で販路がある場合、求職者の確保にかけるコストにどこまで変えられるかが勝負でしょう。軌道に乗れば収益性が高いのはメリットです。

優秀な人材は大手人材紹介会社に流れがち

しかし、年収ベースの高い優秀な人材を確保するのは、立ち上げたばかりの会社では難しいのが実際のところです。優秀な人材であればあるほど社会的に力のある会社を選びますし、大手の人材紹介会社はそういった登録者をがっちりつかんで離しません。

立ち上げたばかりの会社だと「この会社だといい案件紹介してもらえなそう」と思われてしまう可能性は高いです。ですので、最初の時点では単価の安い案件をこなして信用を作っていかなければならないでしょう。

キャッシュフローが遅い

人材紹介会社として営業を始めて、すぐに収益が上がることはほぼありません。というのも求職者は大体仕事を辞める半年から3ヶ月前くらいに人材紹介会社に登録をするケースが最近は主流だからです。

会社をやめてから仕事探しを始めるわけでは無いため、現職への在籍期間を含めると求職者に接触してから転職先が決まるまで半年〜1年程度は覚悟しなければならない可能性もあります。特に能力・キャリアが優れており、高年収な人材ほど時間がかかると考えるべきです。ですので、立ち上げて半年程度は収益がゼロの可能性がありますので、資金的な意味での体力が必要になります。

人材紹介会社は求職者を集められるかで勝負が決まる

人材紹介会社は比較的企業のハードルが低いのはメリットですし、誓約すれば収益が大きいのも魅力です。しかし、求職者を安定して集めるコストと収益が上がるまで時間がかかるのがデメリットです。

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