面接で「この人いいな」と思う人材というのは、他社の影があると考えた方がいいです。応募者から面接後に辞退をされないように、面接で気をつけるべきポイントを考えていきます。

 採用する側も面接されていると考えるべき

面接は求人募集をしている側が選考をするために行うのですが、求職者側も会社を選んでいます。ですので、面接官は会社のイメージを伝える重要な役割を担っているのです。

求職者が触れる求人情報の量は20年前とは比べ物になりませんし、ブラック企業やパワハラなどという言葉に非常に世の中が敏感になっています

もし求職者がネットで何かマイナスの情報(主に退職者の口コミ)を見つけたり、ニュースでネガティブな事案が報道されたことがある場合、面接にきたときのオフィスの雰囲気や面接官の言動は、マイナスのフィルターがかかった状態で見られていると考えるべきです。そういった場合、勤務体系や給与・評価システムなどに不信感・不透明感を感じられてしまうと即アウトです。

また、応募者が集まりすぎて対応が大変というような人気企業の場合はある程度上から目線の面接でふるいにかけていくのもありですが、基本的に似た給与、似た職種、似た勤務時間、同じエリアでそこまで差がない会社を同時に選考中の場合、最後に決め手になるのは「感じの良さ」です。求職者に迎合する必要はないのですが、ここでなら気持ちよく働けそうだなと思ってもらえるような面接になるように気を配りましょう。

 できれば職場を見学してもらう

実際に勤務する職場を見てもらうことで、働くイメージが固まって入社のモチベーションが上がる可能性があります。面接後に希望があれば職場を見学してもらうは効果的でしょう。

 

また、最初に少し雑談して、職場を見学してもらい感想などを聞きつつ面接に入るというのもおすすめです。求職者の緊張もほぐれますので、より素に近い状態を見ることができるというメリットもあります。

特に未経験が多かったりや離職率の高い職種の場合は行ったほうがいいでしょう。代表的なところでいうと製造業や介護・福祉系などです。場合によっては最初は見学だけにして、働いてみたいと思った方に後日履歴書を提出してもらうという方法をとって効果を出している例もあります。

 

合否連絡は一週間以内を目安に

面接の合否連絡のタイミングは悩まれている担当者様が多いポイントです。「全応募者から選考したいけど初期の応募者を待たせてしまっていいのか判断が難しい」という声はよく聞かれます。

やはり間が開くことで他社に決まったりモチベーションが下がるケースが多いため、一週間というのが目安にはなります。

もしミスマッチが不安なのであれば、給与条件は変えずに有期契約の試用期間を設ける等で対応する方法があります。1ヶ月の募集の場合、募集初期に応募した試用期間中の社員の判断ができるくらいのタイミングで、募集終了間際に応募した求職者の選考活動が終了する計算にはなります。

 

現職の状況を確認する

現職を退職しようと考えている理由を把握することも大切です。と、いうのも求人市場は厳しい状況が続いているため、新人を採用するよりも退職者を減らしたほうが、コストもリソースもかからないという考え方が増えているからです。つまり退職者の引き止め工作が盛んになっているのです。

 

例えば育児などの家庭の都合で、現職の勤務時間が難しいという理由での退職だった場合、現職が別の部署への移動や時短勤務を提案してくるケースが考えられます。

 

また、人間関係の悩みでの退職の場合は、配置換えを提案するケースも増えています。それに伴い「内定辞退」が大変増えており、5人に1人が内定辞退するというデータも出ています。在職中の場合は、退職を考えている理由を確認し、引き止め工作が発生しそうな理由であれば、その部分に対して現職に留まるよりも貴社に転職したほうがいい材料をあらかじめ用意しておくことが必要です。