「専門職の求人」このワードだけで採用するのが難しそうだなと感じる人事のご担当者様は多いでしょう。確かに難しいのが現状ですが、専門性の程度にもよります。欲しい人材のレベルを見極めて、できるだけ効果を出せるような方法を考えていきましょう。

求人に苦労する専門職とは?

専門職の中で応募が集まらず採用がうまくいかないという相談が多い職種は以下のようなものがあります。

  • 中型・大型運転手
  • 自動車整備士
  • 測量技師
  • 鳶職
  • リフォームアドバイザー
  • 看護師
  • 介護士

 

こうしてみるとブルーワーク的なお仕事が多い印象です。ITエンジニアも採用に苦労している会社は多いですが、エンジニア人口自体は多いためマッチングの問題といったほうが良さそうです。

 

なぜ専門職が求人に苦労するのか

上記で挙げたような専門職の中にはかつての人気職種もあります。たとえば中型・大型運転手は学歴や職歴に関係なく手っ取り早くいい給料をもらえる筆頭の職種でしたし、鳶職も危険はあるが給料はいいという人気職種でした。

しかし、若い人が自動車免許をとる率が減ったことにより、大型中型の免許を所持している人はさらに減ってしまいました。鳶は肉体的に危険な仕事をしてでも金を稼ぎたいという若者が減ったという世相に影響されています。

 

他にも自動車整備士は車に興味がある若者が減った、リフォームや介護士はブラックなイメージ、測量技師や看護師は専門性が高すぎるということで敬遠される傾向があります。

 

ここで考えなくてはいけないのは、本当にハードルが高いのか、そのハードルを下げることは可能なのか、実はハードルが高くないのにイメージで敬遠されてしまっているのか、切り分ける必要があります。

 

専門資格が必須な求人広告で応募者を集める方法

中型大型自動車免許、測量士資格、介護初任者研修…などゆくゆくは専門資格が必要だが、入社した時点で持ってなくてもなんとかなるという職場の場合は、「資格取得支援制度」を前面に出すことで応募のハードルを下げることができます。入社の時点で無資格可、その後会社が資格取得に関わる費用を負担するという会社は増えています。

 

つまり、会社が資格取得費用を負担してでも、人を入れたほうが収益が上がるということです。ただ求人広告を出し続けているよりは、入社後の費用負担を会社がするという意思を示すなどで門戸が広がります。未経験、無資格可でも大丈夫なような社内体制を整えることができれば可能な方法です。

 

イメージで敬遠されている専門職の求人広告

こちらに関しても、未経験を積極的に採用していく方向で考えるべきでしょう。例えば介護士に関してはベテランになってくると紹介会社を使って介護施設を渡り歩く賞金稼ぎのような働き方をする層が増えていくため、中堅の層を求人広告から採用するのが難しくなっています。

 

ですので、未経験・無資格OKというような求人広告の出し方をしている施設は非常に多いですが、なかなか差がつきづらいのが現状です。一つの方法としてはどのような前職や背景の人が働いているのかを掲載することで、「未経験の自分でも働けそう」「自分と同じ前職の人がいるんなら大丈夫かな」と思ってもらうというやり方があります。

 

業界の状況に精通している中堅層の専門職を採用したい場合

さて、上記で述べたのはいわゆる未経験・無資格の初心者についてですが、中堅以上の専門職の即戦力を採用したい場合にはどうすればいいのでしょうか。

 

全部が全部そうとは言い切れませんが、基本的には条件が良いつまり給料が高い求人が圧倒的に強いです。同じ場所で同じ仕事内容であれば給与が高いところに行くでしょう。会社の評判などはいわゆるホワイトカラー層より気にしない傾向があります。稼げるならそれでいいという人が多いです。

 

もちろん、働き方自体は多様化していますので、短時間勤務、週一日の勤務、変則勤務が可能なども大事です。ただ、基本は給料が高くないと技術・経験が豊富な専門職の求職者からは応募の確率は低いと考えるべきです。周辺の事業所の求人を確認して条件で負けていないか研究することも必要です。

 

ホワイトカラーの専門職の場合

例えば語学力が必要な仕事や、各種デザイナー、医者、薬剤師など大卒以上であることが一般的なホワイトカラーの専門職の場合はどうなのでしょう。

 

この場合は働きやすさを前面に出すことで子育てや介護などに時間を割きたい求職者にアピールをすることができます。単なる給料だけでなく自己実現のために職種を選んでいる層も多いです。自分の経験や資格、能力を、無理ない環境で発揮できるという点を求人広告でアピールするのが一つのやり方です。